良著

シェアハウスの話で終わるのかと思ったら展開が秀逸だった。シェアハウスを発展させ、コミュニティとしてムラを作ることを考察している。家族という単位をぶち壊し、一人であるけれど一人ではない生活環境。結婚へのバイアスが崩れて、自由に生きていける、とてもいいアイデアだった。既に家庭がある人はダブルファミリー的に生活していくこともできるのではないだろうか。経済的に豊かで有ればできるよねという諦めはなく、アイデアとそのアイデアを共有できる人と出逢えさえすればできるだろうという展望がある。

大量生産、大量消費により成り立っている社会を変えていこうという企画。お金をかけずに心の喜びを追求したり(例えば朝日が綺麗だねと感動するとか)、持ちつ持たれつの関係など。ラストに著者が事故にあう。入院中に不便極まりない体になったときに、妻が便の付いた尻を拭いてくれる。そのときに嬉しそうに拭いてくれる姿に、著者は不便だからこそ、妻の気持ちに気がつく。

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