地元の和菓子店で撮影を不定期に依頼されています。ありきたりのカットではないもの、できれば日頃は和菓子とは無縁の人に、写真を見ていただくことで「いいなぁ、買ってみたいなぁ」と思っていただくのが、自分の中でのテーマとしてやっています。
まぁ、でも、それはクライアントが考えることとは違いますし、私の影なるテーマとリンクする必要もないわけです。なので、この写真はボツになったわけで、ブログに使えると……というわけです。自分ではこれ以上にキレイな飴の写真はそうそう撮れないと思って臨んでいるわけですが、まぁ、いろいろなご意見をいただきます。
うなづけることもあり、ムム?と思うこともあり。
いろいろといつも考えさせられます。勉強になることはほとんどないのですが、考えるいいキッカケになります。仕事とは?とか、クライアントとは?とか。
そんなときにふと思うのが、「お客様は神様なのか?」ということ。
サービスというものは買ってあげるものではなく、それを得ることでお客様は豊かになり、そして感謝されるべきものでなければならないと、私は思っています。まぁ、世の中には安いことが良いことだとか、買ってあげるのだから、いうことを聞けだの、そんなことがあるのも確かです。
でも、お金を払うときに「感謝」があると、買い物って楽しいですよね。編集という仕事をしていると、誰かにお仕事をしていただいて、ギャラをお渡しするということが多々あります。そのギャラを支払う時に、「あ、このひとの仕事がなければこの本はできなかったな、この人の技術・サービスは素晴らしかったな」と思ってお金を振り込むことが多いのですが、買い物もそうあるべきなんじゃないかな?と思うことが多々あります。
これがどうしても欲しいからお金を払う
これがあるからとても助かった、ありがとう。
そんなお買物。やっぱり私は好きですね。
なんかよくわからない話になってしまいました。だからなのかもしれませんが、私はラーメン屋の頑固おやじは結構好きです。店内に入って、しゃべるな!と言われても、このおやじしか出せない味で、それがどうしても食べたい一杯なら。そのおやじがどんなに偏屈な人でもいい。だって、そのおやじの味が食べたいんだから、そうやって払った1000円はとても意味があると思います。そんな仕事をしていきたい、日々、何かにつけ思うようにしています。